三菱重工冷熱の冷熱エンジニアリング事業は、様々な産業分野に展開しています。
例えば、自動車やオートバイなど、世界的に信頼性の高い国産車両の走行環境を再現する「実車環境試験装置」には、三菱重工冷熱の高度な冷熱技術が凝縮されています。
他にも、食品の加工・流通における各種冷凍・冷却装置や、液化ガス回収装置・超低温装置などの特殊冷却など、トータル冷熱エンジニアリングにより、世界にはばたく日本の産業を支えています。
温度・湿度・清浄度などの環境抑制や生産システムの最適化などにより、安全、高品質な食品製造システムをトータルに提供します。
酷暑のアフリカから極寒の南極まで、あらゆる気象条件を再現できる全天候環境試験装置の中で、実走行状態をシミュレートできます。
オゾン層の保護や地球温暖化防止の観点から、冷却装置に従来使われているフロンを代替フロンまたは自然冷
媒に転換することが推進されています。
三菱重工冷熱では、地球環境保護のためには自然冷媒化が必要と考え、完全自然冷媒化を目指し、「炭酸ガス」「アンモニア」「空気(窒素)」を利用した冷凍システムの開発に成功。愛知万博のマンモス展示室や環境先進企業の工場などに多数納入しております。
人類が作り出したフルオロカーボン(フロン)冷媒と異なり、もともと自然界に存在する物質で、オゾン層破壊ならびに地球温暖化への影響がないか、またはフルオロカーボン冷媒に比較して極めて小さい冷媒のことです。
オゾン層を破壊し、地球温暖化に深刻な影響をもたらすフロン類(HFC等)への規制が国際的に強化されています。
日本でもフロン類の大気中への排出を抑制するための新たな対策として、2015年4月1日にフロン排出抑制法が施行されました。